アバルト購入検討中の方へ、695オーナー目線の魅力と欠点

アバルト595および695は、イタリア生まれのコンパクトカーで、見た目はフィアット500とよく似ています。と言うか、見た目はほぼフィアット500です。
ただしその中身は別物で、スポーティな走行性能と独自の仕様を持っています。
コンパクトながら力強い加速を楽しめる点が魅力。ダイレクトなハンドリングと小さな車体が組み合わさり、街乗りでも運転する楽しさを実感できます。

そんなアバルトの魅力と欠点を、695コンペティツィオーネオーナーの視点でご紹介します。
購入検討中の方の参考になれば幸いです。

アバルトの魅力

1.個性的で魅力的なデザイン

今の国産車にはほとんどない、丸みを帯びたかわいらしい独特のデザイン。
正直、この見た目に惚れ込んで購入してしまったようなものです。
フィアット500とは違うアバルト独自の装備が、さりげなくスポーティさを演出してる部分も魅力が高いと思います。

2.コンパクトで扱いやすいサイズ

小型車ならではの取り回しの良さがあり、狭い路地でもスムーズに走行できます。
街中をメインに走り、荷物をあまり載せないなら利便性は高いと思います。

3.スポーティで刺激的な走り

1.4リッターターボ180馬力のエンジンとダイレクトなハンドリングが合わさり、運転することが楽しくなる車になっています。
私が昔乗っていたホンダのインテグラタイプRのV-TECエンジンに比べると、若干物足りなさを感じることもありますが十分刺激的だと思います。

アバルトの欠点

1.価格が高め

上のグレードの車両価格が500万になり、このサイズの車としてはかなり高めの値段設定だと思います。コンペティツィオーネだと新車乗り出し価格は500万を余裕で越えてきます。
値段を抑えたいなら中古で程度のいい車を探す、あるいは走りにこだわりがなければフィアット500にするのが良いかと。
ちなみに修理代も結構割高です。以前、停車中にバイクにぶつけられてディーラーで修理をしたら100万超えました。

2.マフラー音が大きい

ベースグレードの純正マフラーでも十分大きいと思うのですが、コンペティツィオーネの純正マフラーは特に爆音です。
すぐ隣に民家があったりすると、冬の朝の暖機運転で苦情が入ってもおかしくないレベルです。
正直なところ音を抑えるために社外マフラーに変更しようか迷っています。
音に関してはディーラーで試乗すればすぐに確認できると思いますので、買ってから後悔は少ないかもしれません。

3.小回りが利かない

これが非常に以外に思われるかもしれませんが、小回りが利きません。最小回転半径は5.4m。
エンジンスペースの問題でハンドルの切れ角が取れないのが理由のようです。
幸い車体が小さいので、狭い駐車場とかでもハンドルを切り返してクリアできますがやや面倒です。

その他気になるかもしれない点

まずは燃費について、街乗りメインで使用するとリッター12kmぐらいです。決して燃費がいいとは言えないです。

車内スペースについては見た目通り、それほど荷物は積めないですが、ハッチバックなのでリアシートを倒せばそれなりの大きさの荷物も入ります。あくまでもそれなりの大きさですが・・・

故障について、イタリア車だと故障が多いなどと思う方が多いかもしれませんが(私もそう思っていました)、アバルト500のベースグレードを6年、695コンペティツィオーネを現在2年乗った結果、特に大きな故障は発生していません。
アバルトあるあるのトラブルで、バッテリーが突然駄目になる、タイヤの空気圧センサーが何もないのに異常を知らせる、などは経験しましたが他は特には起きていません。
この辺りは車体の当たりはずれや乗り方などもあると思うので一概には言えないかもしれませんが、少なくとも壊れやすい車とは思っていません。

以上になります。
ちなみにアバルトのガソリンエンジン車は2024年に日本向けの生産を終了したと発表されましたが、いまだにディーラーでは新車販売されてますね。
そのうち新車販売も終了するかもしれないので、ガソリンエンジン車のアバルト購入を検討している方は急いだほうがいいかもしれません。